小胞体ストレスセンサーであるBBF2H7およびOASISの代謝、活性化、細胞内機能に注目しそれらが有する生理的役割の詳細に迫った。1)小胞体ストレス時にBBF2H7由来の小ペプチドが産生されその凝集性の高さから神経変性疾患の病態形成への関与が示唆された。2)OASISの転写ターゲットとしてp21を見出し、OASISが細胞老化促進因子であることを証明した。癌細胞でDNAメチル化を起こしているOASIS遺伝子をエピゲノム編集するする新しい癌治療法の開発に成功した。3)ムコ多糖症原因分子IDSがERADによる分解されること、小胞体関連分解を遮断することで酵素活性が救済されることを見出した。
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