地球に生息する生命は約24時間周期の概日時計を持ち昼夜の時刻を認識して生活している。時計遺伝子の発現制御が時間測定原理と考えられていたが、シアノバクテリアでは試験管内の3つのKaiタンパク質とエネルギー源であるATPだけで24時間測定が可能であることが明らかになっている。本研究はこの新たな時計機構仕組みを解明するために、中心であるKaiCタンパク質の機能を集中的に解析した。その結果、KaiCはごくわずかのATPを使いKaiC内にバネを構成し、機械式時計によく似たデザインで時計機構を実現していること予想された。本研究ではこの仮説を検証するためATP分解を詳しく解析しその可能性を示した。
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