オートファジーは細胞内の主要な分解系の1つである。本研究は、オートファジーを介したオルガネラ(細胞小器官)の分解のメカニズムと生理的意義の解明を総合的に進めることを目的とした。核および小胞体がそれぞれの分解においてどのように変形し、オートファゴソームに取り込まれていくのか、そのメカニズムを解明することに成功した。また、ペルオキシソームの分解を制御する仕組みについても重要な知見を得た。以上の成果を3報の論文として国際誌に発表した。さらに、核の分解の制御機構やオートファジーによって核の一部を分解することの生理的意義についても大きな進展が得られた。これら成果についても近く発表できると考えている。
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