研究課題/領域番号 |
17H01463
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
鈴木 信弘 岡山大学, 資源植物科学研究所, 教授 (70206514)
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研究分担者 |
近藤 秀樹 岡山大学, 資源植物科学研究所, 准教授 (40263628)
兵頭 究 岡山大学, 資源植物科学研究所, 准教授 (80757881)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 植物病原糸状菌 / RNAサイレンシング / RNAi / マイコウイルス / dsRNA / 自然免疫 / マイコイミュニティ / 抗ウイルス防御反応 |
研究成果の概要 |
「RNA干渉機構(RNAi)」による菌類ウイルスに対する自然免疫機構(複製阻害)を植物病原糸状菌で解析し、ウイルス防御機構の研究における植物・動物界に次ぐ第三極の形成を目指した。複数の予想もし得なかった結果を得た。すなわち、ウイルス特異的なDicer依存AGO不要の抗ウイルスRNAiの発見、宿主特異的ウイルス干渉機構の発見、新規ウイルス防御機構としての病徴発現軽減機構の発見、病徴発現軽減に関わる宿主遺伝子のDicerおよびSAGA複合体(ユニバーサル転写コアクティベーター)の同定、に至った。これらはパラダイムシフトをもたらす成果であり、一流専門誌あるいは一般誌に公表した。
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自由記述の分野 |
植物病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RNAiは酵母からヒトまで保存された転写後遺伝子発現抑制機構である。上記成果で述べられている様に、転写後に機能すると考えられていたDicerが新規防御機構で宿主遺伝子の転写に関与すること、さらにはエフェクターであるAGOが不要の抗ウイルスRNAiの発見は関連分野に大きな衝撃を与えている。また、真核生物に広く保存されたSAGA複合体(一般的な転写コアクティベーター)が関与する新規ウイルス防御反応の発見も、その普遍性、制御機作など新たな興味深い研究課題を提供する。
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