研究課題
低温貯蔵時に発生が懸念される部分凍結に伴う遺伝子発現変化を調査するため、イチジクについて、保存温度の異なる果実の果肉、果柄の部位ごとの試料について、次世代シーケンサによるRNA-Seqを実施するとともに、エチレン生成と細胞損傷に関係すると考えられる遺伝子について、定量的リアルタイムPCR(qRT-PCR)を実施し、凍結との関係を調査した。異なる保存温度、光条件で保存したピーマンを用い、RNA-Seqを実施するとともに、赤色色素カプサンチンの生合成系酵素をコードする遺伝子についてqRT-PCRを実施し、果皮の変色(脱緑および赤化)との関係を調査した。レタスを対象に、接触刺激に対する遺伝子発現応答の網羅的解析を行い、モデル植物の接触刺激応答遺伝子と共通の遺伝子応答が見られることを確認した。さらに、モデル植物シロイヌナズナを対象に、接触刺激応答における活性酸素種生成制御の研究、および葉緑体ストレスシグマ因子の機能解析を進めた。モモについて、振動試験機を用いて4段階の果実のかたさ毎に振動損傷特性(S-N曲線)を検討し、果実かたさを用いた損傷特性予測が可能であることを示した。今後、果肉硬度変化と遺伝子発現変動との関係を調査する。キャベツに緑色光を0~6時間照射した際に変動する遺伝子発現量をPLS回帰、線形回帰およびMINE解析によって調査した。その結果、システインプロテアーゼ阻害やGDSLタイプのエステラーゼ/リパーゼ、ルビスコの小サブユニット等に関連する遺伝子が、照射時間の長さに応じて線形、あるいは非線形に変化することが明らかとなった。また、遺伝子発現量変化と連動して変化する代謝物12種を同定した。同様の解析を異なるガス環境下に貯蔵したブロッコリー花蕾について実施し、代謝物群の変動と関連する遺伝子群を、トランスクリプトームを説明変量とするPLS回帰分析により明らかにした。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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