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2019 年度 研究成果報告書

長寿変異マウスを用いた老化の分子機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17H01537
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 病態医化学
研究機関東京大学

研究代表者

秋山 徹  東京大学, 定量生命科学研究所, 特任教授 (70150745)

研究分担者 山角 祐介  東京大学, 定量生命科学研究所, 特任助教 (40773768)
小田 健昭  東京大学, 定量生命科学研究所, 特任研究員 (00608523)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード老化 / SASP / RNA結合タンパク質 / 転写後調節
研究成果の概要

我々は、RNA結合蛋白質Mex3Bの欠損マウスが野生型と比較して寿命が優位に延長し、さらに細胞老化も阻害されていることを見出した。近年、細胞老化(senescence)と個体の老化を結びつける現象としてSASP(老化した細胞がサイトカイン、成長因子、細胞外基質など多種の蛋白質を細胞外に放出する現象)が注目されている。本研究 において、我々はMex3BがSASPにおいて細胞外放出されるタンパク質群のmRNAに結合して発現を調節していることを見出した。さらに我々は、新規の分泌タンパク質SIF-2を同定し、Mex3Bの下流において細胞老化に重要な役割を担っていることを明らかにした。

自由記述の分野

分子細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、老化細胞を除去したマウスの寿命が延長することが示され、細胞老化が個体老化の原因の一つであることが明らかとなったが、細胞老化が個体老化を誘導する分子機構には不明な点が多い。本研究により同定された細胞老化に重要な役割を果たす新規細胞外分泌タンパク質SIF-2の機能が明らかになることにより、細胞老化ならびに個体老化の分子機構の解明に新たな進展が期待される。さらに、本研究で得られた知見をもとに、SIF-2やその受容体に対する抗体や低分子化合物による老化制御、リコンビナントSIF-2によるがん細胞の老化誘導など社会的インパクトの高い応用が可能であると期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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