研究課題/領域番号 |
17H01544
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
宮田 真人 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (50209912)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 細胞運動 / 光学顕微鏡 / クライオ電子顕微鏡 / 構造生物学 / 単粒子解析 / 合成細菌 / 電子線クライオトモグラフィー / 遺伝子操作 |
研究成果の概要 |
寄生することで特殊な進化を達成した病原細菌,モリクテス綱は3種類のユニークな運動メカニズムを有している.本研究では以下を明らかにした.(i) 運動メカニズムにおけるエネルギー変換機構.(ii) 運動の中核を成すモーターやあしの原子レベルの構造.(iii) クレイグベンター研究所が作った合成細菌に遺伝子を移植,発現させることによる,スピロプラズマ遊泳運動の再現.これらの結果は部分的にすでに10編の英語論文として発表されている.本研究は宮田を代表とするJST,CREST研究「合成細菌JCVI syn3.0B とゲノム操作を用いた細胞進化モデルの構築」へと発展した.
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自由記述の分野 |
細菌学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球上の細胞には全部で18種類の運動メカニズムが存在するが(Miyata M et al. Genes to Cells 2020 10.1111/gtc.12737),これまでにそのメカニズムが詳細に調べられたのは4つに過ぎなかった.本研究の進展によりさらに3つのメカニズムが加わることで,細胞運動能の法則や原理などが議論できるようになった.研究対象となっているモリクテス綱細菌はヒトや上海ガニなどの動物や,オレンジなどの植物に被害を与える病原菌で,運動能はそれらの感染性に必須である.本研究はこれらの被害を抑えるための基礎研究としても有用である.
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