研究課題
虚血反応性人工核酸の効果を脳梗塞モデルマウスに投与して確認した。また、今回の人工核酸の投与は神経細胞が不可逆的なダメージを受けていない超急性期脳梗塞を治療対象とした。しかしながら、脳梗塞超急性期では、脳血管関門の破綻がないため、投与した核酸の脳内への移行の効率は非常に悪い。我々は、脳梗塞超急性期には脳血管内皮細胞に脂質受容体が強発現することを見出したため、人工核酸に脂質ライガンドを結合する設計にした。脂質ライガンド結合型虚血反応性人工核酸は、脳血管関門の破綻のない時期(脳梗塞超急性期)にも受容体を介して脳内へのデリバリー効率が格段に上昇した。治療標的としては、主には脳梗塞の病態への関与が確認されているmicroRNA 155とした。microRNA 155を標的とした、実際に脂質ライガンド結合型虚血反応性人工核酸は、虚血部位に非常に選択性が高く取り込まれ、虚血部位に強い遺伝子抑制効果を示すことが出来た。脳梗塞の病態も制御することに成功し、臨床応用が可能と考えられた。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of Stroke and Cerebrovascular Diseases
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