研究課題
基盤研究(A)
糖尿病に罹患した女性が妊娠すると、その子供に内臓錯位症候群などの様々な先天異常が発生するリスクが高まる。本研究では糖尿病雌マウスの胚に発生する左右軸異常を解析した。その結果、糖尿病雌マウスに給餌する餌の種類や給餌方法で、左右軸異常のタイプが変動することが明らかになった。また、糖尿病に由来する先天異常とWntシグナルの関連の解明を目指して、新たなWntレポーターマウスを作出し、同定済みのエンハンサーを欠失させたマウスを解析した。
発生生物学
世界的な糖尿病患者の増加から、糖尿病に罹患した女性の子に発生する様々な先天異常について理解し、予防することの重要性が高まっている。本研究では、普段摂取する食事が内臓錯位症候群のタイプに影響することがマウスの実験によって示唆された。また、胚発生に必須の役割を果たすWntを解析するための、新しいマウスを作出した。