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2021 年度 研究成果報告書

PETを用いた悪性腫瘍への医薬品デリバリー評価:新たながん治療戦略への提案

研究課題

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研究課題/領域番号 17H01575
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 放射線科学
研究機関大阪大学

研究代表者

畑澤 順  大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (70198745)

研究分担者 下瀬川 恵久  大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (30370258)
巽 光朗  大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (60397700)
加藤 弘樹  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (20448054)
渡部 直史  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90648932)
松永 恵子  大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (80727454)
大江 一弘  大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (90610303)
仲 定宏  大阪大学, 医学部附属病院, 薬剤師 (60599843)
堀次 元気  大阪大学, 医学部附属病院, 特任研究員(常勤) (70646231)
礒橋 佳也子  大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (50598604)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード腫瘍血流量 / 化学療法
研究成果の概要

悪性腫瘍の薬物療法では、個々の症例によって効果が異なる。その一因は抗がん剤の腫瘍組織への送達にあると仮定し、腫瘍血流量と薬物療法の効果の関係を明らかにすることを目的とした。腫瘍血流量はO-15標識水を用いてPositron Emission Tomography (PET)で測定した。対象は非小細胞肺がんの11例である。11例中6例は腫瘍血管増殖因子阻害剤(ベバシズマブ)を併用、5例は併用なしで標準的な化学療法を施行した。化学療法開始前および終了後に腫瘍血流量を測定した。併用群では化学療法後の腫瘍血流量が低下し、かつ血流低下が大きいほど再増殖までの期間が短縮していた。

自由記述の分野

放射線医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

抗がん剤による化学療法の効果は、患者さんごとに異なる。患者さんごとに腫瘍の血流量が異なり、抗がん剤の輸送量が個人ごとに異なるためと考えられる。本研究は、陽電子放射断層法を用い、定量的に腫瘍の血流量を測定する方法を開発し、腫瘍血流量と抗がん剤の効果の関係を明らかにすることである。
本研究では、化学療法を受けた患者さんの内、腫瘍血流量が低下している症例では生命予後が低下していた。これは抗がん剤の輸送量が低下していること、血流低下領域の腫瘍細胞は低酸素状態にあり、化学療法抵抗性があることが考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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