研究課題/領域番号 |
17H01609
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
谷岡 哲也 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 教授 (90319997)
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研究分担者 |
大坂 京子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 講師 (30553490)
飯藤 大和 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 助教 (60723921)
Locsin Rozzano 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 教授 (60747814)
安原 由子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 准教授 (90363150)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 人型対話ロボット / 高齢者 / ケアリング / 看護 / 看護モデル |
研究実績の概要 |
平成29年度は第1段階として、人型対話ロボット(Caring Nurse Robot: CNR)開発のためのTransactive Relationship Theory of Nursing(TRETON)に基づく要求性能の同定、その実証実験枠組みの開発、CNRとの対話のための感性評価の準備を行った。 5月に研究協力施設の院長及び看護部長に対して調査の説明を行い、院長の同意を得た。また、施設において、調査で使用する機器の動作確認を行った。6月には(株)エクシングと、1.研究内容の確認 2.導入施設の見学 3.導入施設での調査研究 について研究打ち合わせをした。10月に名古屋にある社会福祉法人聖霊会 老人保健施設 サンタマリアを訪問し、ソフトバンクロボティクス(株)のPepperに搭載された介護予防アプリが稼働しているところを観察しながら(株)エクシングからその詳細について説明を受け、現在の適応範囲や改善を要する部分について意見交換した。また、視察終了後に、次年度に開発する予定の人型対話ロボットのための要求性能をエクシング社の開発者と協議した。12月にも、同様に、人型対話ロボットのための要求性能について、(株)エクシングの開発者と打ち合わせをした。 人型対話ロボットを用いた看護のベースとなるTRETONについて、フィリピンで行われたInternational Forum for the Future of Nursingおよび3rd SPUP International Reserch Conferenceにて発表した。 年度末に研究協力施設でのPepperロボットの導入に関して、三船病院の関係者、エクシング社の担当者、および、徳島大学のプロジェクトチームのメンバーで打ち合わせを行った。また、導入施設の視察をし、平成30年5月からの実証試験の準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究協力してくださる病院、および、企業との研究打ち合わせを重ね、平成30年5月から看護ロボット本体及び搭載するソフトウエアのレンタルを開始する予定であり、次年度からの感性評価や実証実験の実施、また、CNR開発のための要求性能の同定に向けて準備が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
第2段階-1(平成30 年度):健常成人とCNR、健常者高齢者とCNR、認知症高齢者とCNR との傾聴対話時の実証実験と感性評価のデータ取得を開始する。楽しい対話プログラムの実証実験プログラム、CNR に必要なTRETONに基づくケアリングとしての看護の機能を開発する。 実証実験は、定量的・客観的に測定する。これまでに応募者らの研究チーム行ってきた自律神経機能を解析するために心拍変動解析を行う。応募者らは、これまで1 分間隔、5 分間隔の心拍変動解析を行ってきたが、より精密な2 秒間隔の心拍変動解析装置を使用して、CNR による会話に効果があるかどうかを分析する。また、加速度計、関節角度計、等尺性筋力測定装置を用いて身体的変化を解析する。加えて、感性評価および観察評価を行うことにより客観的データを補強する。
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