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2021 年度 研究成果報告書

テオティワカン「石柱の広場」複合体の発掘調査

研究課題

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研究課題/領域番号 17H01650
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 文化人類学・民俗学
研究機関岡山大学 (2020-2021)
愛知県立大学 (2017-2019)

研究代表者

杉山 三郎  岡山大学, 文明動態学研究所, 特任教授 (40315867)

研究分担者 植田 信太郎  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 名誉教授 (20143357)
佐藤 悦夫  富山国際大学, 現代社会学部, 教授 (40235320)
水野 文月  東邦大学, 医学部, 助教 (50735496)
井関 睦美  明治大学, 商学部, 専任教授 (50439238)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードテオティワカン / メソアメリカ / 新大陸考古学 / 古代都市文明 / メキシコ古代史
研究成果の概要

テオティワカンはメキシコ中央高原に栄えた新世界最大級の古代都市である。我々のモニュメントにおける先行研究により明らかになった国家の象徴体系、儀礼、他文化圏との交流などの資料をベースに、「石柱の広場」の発掘では国家政体、都市中心部の公共施設では誰が、何を行なっていたかを探求した。広範囲におけるピット、トレンチ発掘により、中央広場、モニュメント、儀礼場周辺の機能的空間の豊富なデータを得ることができた。公共施設における頻繁な増築史、それぞれの時代のアート製品や儀礼品を得て、特にモニュメントの裏側の資料では、遠隔地マヤの王族が来てマヤ壁画を描き、一方で大規模な生贄儀礼が行われていたと実証できた。

自由記述の分野

新大陸考古学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は人類史において、都市の発祥メカニズムとそれに関わるヒトの特性について探求し、さらにテオティワカンの場合、誰が、どのように計画都市を創出し、また実際に何を行っていたかを探った。都市の心臓部にある儀礼ー宮殿タイプの「石柱の広場」の本発掘により、国家施設として3番目に大きな儀礼空間であったこと、アステカ時代に有名な生贄儀礼がさらに1千年以上も遡り大規模に行われていたこと、そして国際的な集会、大祝宴が国家事業として行われていたことが解ってきた。トップレベルでの知識の交流とそれぞれの国家の特産物の交易が、都市の政治体制・社会構造をさらに複雑化したと傍証された。現代の都市機能がすでに存在していた。

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公開日: 2023-01-30  

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