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2017 年度 実績報告書

ベトナムにおけるコリスチン耐性細菌蔓延実態の分子疫学的調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 17H01687
研究機関大阪大学

研究代表者

山本 容正  大阪大学, 薬学研究科, 招へい教授 (20010100)

研究分担者 朝野 和典  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40202204)
中村 昇太  大阪大学, 微生物病研究所, 特任准教授(常勤) (90432434)
河原 隆二  地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主任研究員 (10332454)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードコリスチン耐性 / ベトナム / 住民 / コミュニテイ
研究実績の概要

研究初年度では、予備調査でコリスチン耐性菌蔓延が示唆されているThai Binh province, Vu Thu district, Nguyen Xa villageを対象に、健常住民の糞便検体からのコリスチン耐性菌を選択培地であるCHROMagar COL-APSEで分離した。分離したコリスチン耐性菌の菌種同定、薬剤感受性試験、耐性遺伝子解析ならびに分離菌系統解析を実施した結果、現時点で5割以上の糞便検体よりコリスチン耐性菌が検出されたため、分離された耐性菌を世帯毎に絞って複数株の詳細検討をさらに実施した。現時点で8株の次世代シークエンサーによるゲノム解析を実施し、生データを得たため、次年度での詳細な耐性遺伝子周辺構造解析を実施する予定。
新規コリスチン耐性遺伝子探索では、豚より分離したコリスチン耐性株に既存のmcr-1, mcr-2が見出されないプラスミド性の新たなコリスチン耐性が疑われた為、その解析を開始した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

調査研究対象地域住民より糞便検体の収集と地区家畜からの検体収集がいずれも成功裏に進んでおり、その評価も一定進捗しているところから、研究全体としておおむね順調に進展していると判断した。発表までにいたる成績の積み上げには次年度まで待つ必要が有る。

今後の研究の推進方策

収集したコリスチン耐性分離菌の詳細な菌性状ならびに一部分離菌より得られたゲノム情報の解析が今後の主要な研究となる。耐性分離株間の関連性評価(系統解析、相同性解析等)は当該地区における蔓延機序を解明する上で需要な情報を与えてくれる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] タイビン医科薬科大学(ベトナム)

    • 国名
      ベトナム
    • 外国機関名
      タイビン医科薬科大学

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公開日: 2019-12-27  

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