研究課題/領域番号 |
17H01687
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 岐阜大学 (2019-2020) 大阪大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
山本 容正 岐阜大学, 高等研究院, 招へい教員 (20010100)
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研究分担者 |
河原 隆二 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主任研究員 (10332454)
田中 香お里 岐阜大学, 高等研究院, 教授 (20242729)
朝野 和典 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40202204)
中村 昇太 大阪大学, 微生物病研究所, 特任准教授(常勤) (90432434)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 薬剤耐性菌 / コミュニテイ / コリスチン耐性 / 伝達性耐性遺伝子 |
研究成果の概要 |
ベトナムで蔓延しているコリスチン耐性細菌の実態を分子疫学的に解明し、さらなる拡大への公衆衛生学的対応に資する基盤的成績を得る事を目的に研究を実施した。その結果、対象地域コミュニテイ住民の70%が伝達性耐性遺伝子mcrを持つコリスチン耐性大腸菌を保有し、さらに当該住民の飼育家畜のほぼ全例(95%)からもmcr陽性コリスチン耐性大腸菌が検出され、コリスチン耐性菌の蔓延が深刻な状況であることが明らかとなった。当該耐性菌のゲノム解析を行った結果、36%の耐性菌で伝達性mcrが染色体上に取り込まれていることやそのトランスポゾン解析から、当該地域でコリスチン耐性菌蔓延の安定化が進んでいる事が判明した。
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自由記述の分野 |
微生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究でベトナムの地方農村コミュニテイでコリスチン耐性菌の蔓延が住民ならびに飼育家畜で深刻な状況にあることが判明した。加えてこのような状況が一時的では無く慢性化する可能性が分離菌のゲノム解析から明らかとなった。同様な状況は比較研究として行ったエクアドルの地方コミュニテイでも認められた事から、程度の差は有るが途上国に共通する事象と考えられ、早急な耐性菌蔓延対策が求められる。
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