キネステティクを応用した看護や介護を応用した高齢者においては,固有知覚関連の時間・空間・力を本人由来とする働きかけをもたらす技術と,人間発達学の応用が重要であることが示唆された.キネステティクは6つの概念,インタラクション,機能解剖,人の動き,力,人の機能,環境からなるが,この概念の中でも特に人の動きのワークをケアに取り入れることの重要性も示唆された.キネステティクは,人間のもつ機能の可動化に寄与するコア技術を軸としている可能性が示唆された.実践モデルでは,知識を知っているだけでなくそれを活かす能力を生み出す教育方法を重視することが重要であることが改めて示唆された.
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