研究課題/領域番号 |
17H01701
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
松田 安昌 東北大学, 経済学研究科, 教授 (10301590)
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研究分担者 |
栗原 考次 京都女子大学, 宗教・文化研究所, 教授 (20170087)
西井 龍映 長崎大学, 情報データ科学部, 教授 (40127684)
矢島 美寛 東北大学, 経済学研究科, 客員教授 (70134814) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 時空間回帰モデル / スペクトル |
研究実績の概要 |
コロナ禍において、人流の増減とコロナ感染者数の関連は極めて重要な問題である。本研究では、時空間回帰モデルを応用して、人流と新規感染者数の関連を分析した。具体的には、DoCoMoモバイル空間データにより、人流の増減を市区町村別に集計し、週次のパネルデータにまとめて説明変数を構成した。さらに従属変数として、各市町村が公表しているコロナ新規感染者数を週次に集計し、週次のパネルデータとして構成した。説明変数、従属変数とも時空間相関を含む時空間データとなっている。時空間回帰モデルを考案し、周波数領域に変換してモデル推定を行う方法を開発した。さらに本推定量の一致性、漸近正規性を証明することに成功した。 本時空間回帰モデルを応用した結果、人流の増加は2週間後に新規感染者数の増加を引き起こすという、2週のタイムラグをもって影響することを実証した。さらに2週前の降雨量もコロナ新規感染者数に対して負に有意であることから、降雨量は感染を減らす効果があることを示した。さらに本時空間回帰モデルからインパルス応答関数を評価したところ、新規感染者の増加は人流を減少させるがその効果は3週でなくなり、人流の増加は感染者を増加させその効果は5週間後にピークを迎え、その効果は9週目まで継続していることを示した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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