設計容易性,演算速度,消費電力対性能,可変性等を備えたメニーコアアーキテクチャとして,FPGAの書き換え可能性を積極的に利用した,コロニー型アーキテクチャの提案とその実装に関する研究を行った.まず,設計容易性という観点から,SIMD命令を基本とした演算部(PE)の並列実装に取り組んだ.次に,演算速度,電力対性能の観点から,PE部に独自の演算命令(ISA)を提案し,それを最大256基実装した.これにより,FPGAの書き換え機能を用い,アプリケーションに適した回路構成を取ることを可能にした.また,既存アーキテクチャ(RISC-V)を基にした提案も行ない,何れにおいても十分な性能を得ることができた.
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