研究課題
基盤研究(B)
データベース問い合わせ言語SQLが分かるユーザであれば、制約ソルバの知識なしに組合せ最適化問題を容易に記述でき、それを汎用の制約解決ソルバを利用して解くための処理システムCombSQL+を提案・実現し、Webを利用して一般に公開した。その鍵となるアイデアは、関係データベースの理論を集合上の理論に自然に拡張した点にある。これにより、単純な考え方に基づいて問題記述が可能となり、システムの実現が可能になった。
理論計算機科学
関係データベースの問い合わせ言語を、関係データの集合に対して拡張したことと、その有限の表現として制約つきテーブルを提案したという点に学術的意義がある。一方で、実装した組合せ問題解決のためのツールは利用するための敷居が低いため、今後一般向けのユーザインタフェースの構築により、実際の利用が見込まれる。