研究課題
本研究はリアクティブプログラミングの高信頼化技術の構築を目的とする.特にリアクティブプログラミングによって複数の部品が合成されたリアクティブシステムの分析と処理に焦点を合わせ,制約プログラミング,ゲーム理論,アダプティブ計算の三つのアプローチからこの課題に取り組む.令和2~3年度には以下の研究を行った.事前条件と事後条件を備えた命令型プログラムの関数を対象として,記号実行によってその正しさに関する制約条件を導出した上で,背景理論付き充足可能性(SMT)問題に変換して,SMTソルバでその充足可能性を調べることで,対象とする関数の正しさを検証する手法を構築した.また,リアクティブシステムの一形態であるイベント駆動型の視覚的・対話的なプログラムを対象として令和元年度に構築したイベント駆動型プログラミング言語Processingのためのユニットテスト手法の処理系を改良し,より多くの例題に適用できるようにした.さらに,データ駆動文書(D3)と呼ばれる情報可視化のためのプログラミング方式に関して,TypeScript言語による静的型付けの利用,メソッドチェインの削減,仮想属性の概念の導入の三つの方法によってそのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を改良することで,様々な可視化に対応できるようにAPIの一般性を保ちつつ,プログラムの記述性,可読性,信頼性を向上する手法を構築した.
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Lecture Notes in Computer Science (HCI International 2021)
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Proceedings of the 2020 European Symposium on Software Engineering (ESSE2020)
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