研究課題/領域番号 |
17H01727
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研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
石川 冬樹 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 准教授 (50455193)
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研究分担者 |
本位田 真一 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 教授 (70332153)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ソフトウェア開発効率化・安定化 / 形式手法 / システムモデリング / 段階的詳細化 / Cyber-Physical Systems |
研究実績の概要 |
実世界・社会に踏み込むソフトウェアシステムにおいては,その仕様と想定環境のかみ合わせにより要求が満たされることの検証が重要かつ困難な課題である.これに対し多段階の抽象度からなるモデルを用い,複雑さを軽減しつつシステムモデルの記述と検証を行うアプローチが注目されている.しかし整合性検証に適した多段階モデルを設計し,また検証済みの整合性を壊さず継続的に変更していくことは難しい.これに対し本研究では,断片的な記述を逐次的に与えて多段階モデルを洗練させていくとともに,実行時の監視データとの照らし合わせも通してさらに多段階モデルを適合させていくための枠組みを構築する.この枠組みは形式手法Event-B上にて具体的なツールとして実現する. 平成29年度においては,まず多段階モデルにおいて整合性を壊さず段階構造を柔軟に再構成するための基礎技術に取り組んだ.研究代表者らの既存の成果においては,段階構造を変更した後に手動で整合性を復元する方法に取り組んでいた.この方法の自動化に取り組むことで,目標となる基礎技術を確立した. 加えて,Event-Bの標準的開発プラットフォームであるRodin上のプラグインとして,簡単な変更コマンドを入力して多段階モデルを自動更新するような仕組みを試作した.今回の試作範囲は,比較的自明な変更内容を扱うものであるが,この試作により最終的に成果となるツールの利用イメージが明確になるとともに,今後取り組む研究内容を迅速に実装し,試行・評価するための基盤ができた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通り既存技術の自動化を進めることができ,ツールの試作についても取り組むことができた.
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今後の研究の推進方策 |
引き続き,反復的に具体的な利用シナリオに基づきながら,研究を進める.
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