研究課題
最終年度である平成元年度は、光学的手法の洗練化を中心に研究した。またスマホ等への実装に配慮し、現場で使用できる形態にすることに留意し、アプリとして実現した。光学的手法では、前年度に開発した照明光(複数)を変調してIDを付加し、その反射光をスマホで受信し、視野の物品について複数光源の照明照度の比から位置を求める手法を改良することを試みた。光源をペアで使用し、同相発光と逆相発光をさせ、その受信強度比を求めることで測位可能であることを実証した。この手法は従来報告されていないものだったため、特許出願を行った。またこの発明に適用可能な光学変調手法について、あらためて国際特許出願を行なった。スマホの電池消耗を考慮すると、動画カメラでなく、環境光センサのみを使い光受信強度法の測位をできると有利である。そのため、これまで利用されることの少なかった環境光センサにもとづく測位手法研究をこの年度行い、有望な結果を得た。研究成果を4編のジャーナル論文として発表をした。そのうち、特に壁面や床面での音響反射波を活用する測位手法は情報処理学会の特選論文賞を受賞した。国際研究会のほか、米国でベンチャー開発関係者の発表会に参加し、本研究の成果について講演した。成果を事業化することの可能性について、照会を受けた。またここで得られた研究成果について、国内企からと数件の共同研究の申し入れがあり、実用化に向けた応用研究に進展させることとなった。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件) 産業財産権 (2件) (うち外国 1件)
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10.1109/ACCESS.2019.2928417