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2020 年度 研究成果報告書

自然光景下における視線移動と視覚的物体認識ダイナミクスの統合的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17H01755
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 認知科学
研究機関電気通信大学

研究代表者

宮脇 陽一  電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (80373372)

研究分担者 柳澤 琢史  大阪大学, 高等共創研究院, 教授 (90533802)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード眼球運動 / 自然画像 / 脳 / 物体認識 / 時間
研究成果の概要

本研究では、多様な物体からなる自然な光景のもとで、ヒトは何に優先的に視線を向け、何を優先的に認識するのかを、時間的側面から理解することを目指し、以下の成果を得た。(1)自然光景画像観察時の眼球運動計測と深層畳み込みニューラルネットワークを用いた画像特徴量の解析により、高次画像特徴量に対する時空間的な誘目性を発見した。(2)この誘目性は、画像の意味や文脈等に関わらず、純粋に画像特徴量に対して引き起こされることを発見した。(3)脳磁場信号を高時空間分解能で計測・解析するための新しい信号源推定手法を開発した。(4)脳活動パターンに物体の画像情報が表現される時間を推定し、視線移動の潜時と比較した。

自由記述の分野

脳神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒトの視線の解析は、ヒトがどのような対象を優先的に処理し、認識するかという基礎的知見を与えるものであり、またその知見は、ヒトへの効率的な情報提示のあり方を考える上で有用であるとともに、注意喚起のための標識や広告、デザインなどへの応用において価値をもつ。特に本研究では、シーンの意味や文脈から独立した純粋な高次特徴量への誘目性があることを見出しているため、画像操作による視線誘引への応用可能性を提示することにも成功しており、その意義は高いと考えられる。また新しい脳活動信号源解析手法は、本研究の枠組みを超えて、ヒト脳磁場信号解析全般への波及効果が大である。

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公開日: 2022-01-27  

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