本研究では、これまでのウェットGA研究の成果を踏まえ、スパイラルの次の段階として計算モデルの応用を考え、①合成生物学における人工遺伝子回路、および②多種の微生物からなる生態系ネットワークの設計を試みてきた。結果的に、①人工遺伝子回路の接続・大規模化に関する成果、②微生物生態系のモデル化・分析・設計制御に関する成果をそれぞれ得ることができ、加えて③テータ分析のための深層学習の基礎に関する成果を得た。特に、②微生物生態系のモデル化・分析・設計制御は、テーマおよび手法の新規性に加えて、農林水産業・環境保全など広範な応用の可能性を持ち、今後の発展が期待できる。
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