研究課題
本研究では、グレア錯視によるまぶしさ知覚、表情知覚の主観的知覚、さらに、隠し絵に対するひらめき現象、知覚闘争現象の主観的知覚の推移などを対象に、瞳孔径を中心とした自律神経系計測、脳波を中心とした脳活動計測を行う。これにより、主観的知覚における脳活動、瞳孔、行動指標の 3 者の関係を明らかにし、認知神経科学的研究に新たなアプローチを追加することを目的として研究を行う。本年度は、脳波を用いた主観的注意に関する研究を行った。複数の物体を追跡できることは、運転などの日常生活動作において重要だが、いくつかの制限がある。一つの制限は、物体が移動する視野に関するものである。以前の研究では、被験者が片方の視野の使用を制限された場合、追跡対象物の最大数と追跡精度の両方が、両方の視野の使用を許可された場合よりも低いことが示された。しかし,日常生活では多くの追跡対象物が半視野間を移動している.本研究では、追跡対象物がそれぞれの半視野内を移動したWithin条件と、追跡対象物が半視野間を移動したCrossover条件を比較することで、このような半視野横断が行動と定常状態視覚誘発電位(SSVEPs)の振幅と位相同期に与える影響を調べた(。行動実験では、Within条件よりもCrossover条件の方がトラッキング性能が悪かった。SSVEP実験では、SSVEP振幅は、within条件では異なったが、Crossover条件の下では違いがなかった。しかしながら、位相同期の結果はその逆の傾向を示した。この研究は、半視野間を移動するオブジェクトへの注意が半視野内を移動するオブジェクトへの注意に相対的に抑制され、クロスオーバートラッキングは、大脳間の機能的な接続性を変調しながら、初期の感覚処理レベルでの注意の変調を減少させることを示している。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 2件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 7件)
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