研究成果の概要 |
器官形態形成に重要となる分子情報の蓄積とは対照的に、組織変形、細胞の集団運動、それらの力学との関与など、形態が構築される「物理プロセス」については殆どの臓器に渡って未解明のままである。本研究では、具体的な生物対象として心臓初期発生過程を用い、二光子顕微鏡計測データを基に、組織変形動態と細胞集団運動を定量化し、細胞・組織の両階層で心筒内部の左右非対称な動態を明らかにした。さらにデータ解析から想定される構成則を基に力学シミュレーションを行い、初期形態変化の再現に成功し、国際誌に論文を発表した [Kawahira et al., Cell Reports, 2020]。
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