研究実績の概要 |
今年度は、私たちの研究テーマであるIncidental News(ついでにニュースを見ること)というネット時代における新たな情報行動をテーマにしたワークショップを国際学会(International Communication Association in Prague, May24-28)に向けて企画・提案した。その結果、企画は査読を通り、ワークショップでは、私たちのプレゼンテーションも含めて4件の研究発表を実現した。 各プレゼンのテーマは、プロポーザルに基づいて協議の上、以下のプレゼンテーションとともに討論を行い、incidental newsについて多角的に議論をした。 私たちチームによる "How People Access the News Incidentally on Social Media: A Comparative Qualitative Study"とともに "The Ecology of Incidental Exposure"(Brian Weeks, U of Michigan, U.S.A.), "Incidental News Exposure and Active Feed Curation on Social Media" (Richard Fletcher and Rasmus Kleis Nielsen, U of Oxford, U.K.)、"Social Inequalities and Incidental Exposure. Road Blocks on the Hunt for Happy Accident. (Kjerstin Thorson. Michigan State U, U.S.)の発表があった。この議論をもとに、来年度に向けて国際査読ジャーナルのJournalismにおいて、このテーマの特集号を編集する予定。また、今年度は、英文査読ジャーナル投稿論文他、日本語でも研究論文や本の一章の執筆作業を進めた。 このほか、インタビュー調査をもとにしたこれまでの知見をさまざまな内外の学会、研究会で発表した。 なお、今年度に量的調査をする予定であったが、インタビュー調査データが非常に多岐にわたって豊富であることと、イスラエルの研究者が年度後半産休を取ったことなどを理由に、実施を見合わせることとした。
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