研究課題
本研究では、学生自身が推敲段階において自身のレポート内の話し言葉をチェックできる「話しことばチェッカー」システムの開発を行った。これは、話し言葉とされる表現のうち、ルールベースで文章中から判別可能なもののみをデータベースにまとめた上で、レポート内での話し言葉箇所を検出し、修正例を提示する機能を搭載したシステムである。本システムはブラウザで利用するWebシステムであり、「形態素解析」「話しことばデータベース検索」「話しことば判定」「例文データベース検索」「検出結果表示」からなる5つのモジュールで構成される。検出結果は、形態素リストに保持された単語と検出結果リストに保持された単語を照らし合わせて話し言葉箇所が黄色表示される。また、画面上で黄色表示された箇所にカーソルを合わせると、話し言葉が含まれた例文とその修正例、コメントをポップアップ表示する仕組みとなっている。2019年度には216名の学生に対し、自身の書いたレポートを「話しことばチェッカー」でシステム判定させ、検出された話し言葉を推敲・修正した後に再提出させる実証実験を行った。その結果、「話しことばチェッカー」を反復的に利用することで、話し言葉の知識を習得し学術表現のトレーニングとなり得ることが、学生に課した異なるテーマのレポートやアンケート調査の結果からも確認できた。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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