研究課題/領域番号 |
17H01852
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
橋濱 史典 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (80535807)
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研究分担者 |
神田 穣太 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (60202032)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 海洋科学 / 環境分析 / 尿素 / 亜熱帯海域 |
研究成果の概要 |
低濃度の尿素を定量可能な全自動高感度吸光光度分析システムを用いて、貧栄養海域における尿素のダイナミクスを観測し、尿素が純群集生産(光合成による正味の二酸化炭素吸収)を支える窒素源であるか否かを検証した。無機窒素栄養塩類が枯渇した亜熱帯海域において尿素はナノモルレベルで存在しており、ウレアーゼ遺伝子解析や15N尿素取り込み実験によって微生物群集が尿素を利用している事実を確認した。一方、純群集生産を駆動する窒素源としては尿素のみならず、他の溶存有機態窒素も重要であることが各形態窒素濃度の季節収支の解析から明らかとなった。
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自由記述の分野 |
海洋生物地球科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
貧栄養な亜熱帯海域の純群集生産(光合成による正味の二酸化炭素吸収)を駆動する窒素源としてこれまで見過ごされてきた尿素の寄与を評価することに成功した。尿素が微生物群集に利用されている実態を捉えることに成功したが、年間の純群集生産の駆動源としては尿素だけでなく他の溶存有機態窒素も大きく寄与していることを示すことができた。微生物群集による窒素の利用は二酸化炭素から有機物をつくる光合成を支えるものであり、本研究の成果は地球上の二酸化炭素収支の仕組みを理解する上で重要な知見となる。
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