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2020 年度 研究成果報告書

海氷減少が北極陸域水循環に与える影響の実態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17H01870
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境動態解析
研究機関国立研究開発法人海洋研究開発機構

研究代表者

朴 昊澤  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(北極環境変動総合研究センター), グループリーダー代理 (10647663)

研究分担者 大島 和裕  青森大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (40400006)
一柳 錦平  熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 准教授 (50371737)
吉川 泰弘  北見工業大学, 工学部, 准教授 (50414149)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード海洋減少 / 水循環 / 水安定同位体 / モデル / 数値実験
研究成果の概要

本研究は、北極海氷減少と季節プロセス間の相互作用に着目し、全球同位体循環モデルと陸面過程モデルを用いて、海と陸での降水と水蒸気の同位体観測データを時系列・広域化することで、海氷減少による陸域水循環への影響を評価した。モデルの数値実験により海氷減少が沿岸の陸地の降水量増加に影響していたこと、秋に北極海沿岸域の水蒸気の起源が異なることを降水の同位体比の分析によって明らかにした。北極海に流入する河川水熱量の増加が最大10%以上を沿岸域の海氷融解に影響していたことを評価した。海氷減少が陸域水循環を強化し、その影響が再び海氷減少と北極温暖化を引き起こすメカニズムが本研究より明らかになった。

自由記述の分野

水文気象気候学

研究成果の学術的意義や社会的意義

北極海から陸域への水蒸気輸送を調べるため、起源追跡が可能な水安定同位体に着目し、海洋及び陸上で降水と水蒸気の同位体を観測するネットワークを構築した。また、陸域に入ってきた北極海起源の水が河川を通して北極海に流れていくその実態を解明するために、同位体観測データと同位体プロセスを取り込んだモデルを統合させた。その結果、これまで漠然としてきた「海氷減少ー陸域水循環」の実態が明らかになり、その成果は北極温暖化増幅の解明と気候モデルの気候変動の予測精度向上のためのプロセス及びパラメータの精緻化に貢献できる。さらに、本研究で構築する河川流出量と熱フラックスは北極航路予測向上につながる。

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公開日: 2022-01-27  

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