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2020 年度 研究成果報告書

河川水汚染医薬品の生物影響解明に向けた細胞・行動薬理学的評価システムの確立

研究課題

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研究課題/領域番号 17H01907
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境リスク制御・評価
研究機関京都大学

研究代表者

井原 賢  京都大学, 工学研究科, 特定助教 (70450202)

研究分担者 長江 真樹  長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(環境), 教授 (00315227)
田中 宏明  京都大学, 工学研究科, 教授 (70344017)
征矢野 清  長崎大学, 海洋未来イノベーション機構, 教授 (80260735)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードGPCR阻害薬 / 抗うつ薬 / in vitroアッセイ / in vivo曝露試験 / 行動異常 / 下水 / 河川水 / 魚
研究成果の概要

人が服用した医薬品は屎尿とともに下水処理場へ流入し、下水処理を経た後に河川等の水系へ放出される。多くの医薬品が神経細胞へ作用することから河川水中で魚が曝露された場合の行動異常の観点から評価することが必須である。本研究では研究評価方法を確立し、実際の河川水、下水の医薬品汚染度を解明することを目的とした。具体的にはin vitro試験によってヒトと魚の受容体に対するGPCR阻害薬と抗うつ薬の薬理活性を網羅的に測定し明らかにした。さらに日本とイギリスの下水処理場における薬理活性の程度を明らかにした。また、魚の行動をビデオカメラで追跡できるシステムを確立し、行動異常の解析の基礎を確立することができた。

自由記述の分野

環境毒性学

研究成果の学術的意義や社会的意義

GPCR阻害薬と抗うつ薬の活性を測定できるin vitro試験系を世界で初めて下水へ適用し、その実態を明らかにした。さらにヒトの受容体と魚の受容体の医薬品に対する感受性の違いも世界で初めてデータを示すことができた。生物毒性研究においてこれまで体系的に調べられてこなかった神経系医薬品の研究の必要性を示す重要な成果である。また、これまで報告されている医薬品曝露による水生生物の行動異常の作用機序の説明につながる重要な成果である。

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公開日: 2022-01-27  

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