研究課題/領域番号 |
17H01947
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
奥田 紫乃 同志社女子大学, 生活科学部, 教授 (60352035)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 環境デザイン / 照明 / LED / 質感 / 色彩の見え |
研究成果の概要 |
加熱調理食肉の見えにおいて、照明の分光条件により焼成完了の判断時刻が異なることが示され、調理品の見えにおいては、5000Kの白色光下で和食・洋食ともに「自然に見える」が、「おいしく」見える照明条件は調理品の種類により異なり、刺身では5000K、豚肉の生姜焼きでは3000Kの条件下で評価が高いことを示した。 人の顔の肌の見えにおいては、素肌・化粧肌のいずれにおいてもPS(肌の色の見えの評価指標)を用いて「活気」評価を予測可能であることを示した。 内装材の見えにおいては、内装材の色の見えの評価が室空間の好ましさに大きく影響し、木材や石材などの内装材の種類により、好ましい照明条件が異なることが示された。
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自由記述の分野 |
視環境評価
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、急速に普及が進んでいるLED光源は、その省エネルギー性が高く評価されているが、従来光源と比較して分光分布の制御が容易であることが大きな利点の一つである。本研究課題では、種々のLED分光条件下で多種多様な表面特性を持つ自然物の見えに関する評価実験を実施し、得られたデータを定量的に分析することにより実践的かつ具体的なLED照明条件を提示したことに、社会的意義が大きいと考えられる。また、本申請課題で対象とした自然物は日常生活において重要な視対象物であり、食物学分野や化粧科学における色彩関連の既往研究で不足していた「色の見え」や「対象物を照らす照明」に着目した分析は、学術的意義が大きいといえる。
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