研究課題/領域番号 |
17H01986
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
山田 礼子 同志社大学, 社会学部, 教授 (90288986)
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研究分担者 |
木村 拓也 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (40452304)
杉谷 祐美子 青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (70308154)
STEVENSON W.R. 同志社大学, 社会学部, 准教授 (40707189)
山田 亜紀 玉川大学, リベラルアーツ学部, 助教 (30768776)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | STEM / 高等教育 / グローバル・コンピテンス / 国際比較 / 頭脳循環プログラム / グローバル対応 |
研究実績の概要 |
人文・社会系学生のグローバル・コンピテンシーの国際比較研究について、日米中の3か国の人文・社会系大学・院卒の現在企業等で就業中の30・40代社会人2200人超を対象にウェブ調査を2019年11月に実施し、2月には大学教育学会に応募をし、採択通知を受け取ったが、コロナ禍により要旨発表だけとなった。国内学会では、2020年9月に開催された日本教育社会学会において発表をした。また、米国で開催される2020年5月のAIR(Association for Institutional Research)では2019年10月に応募し、採択され、発表予定であったが、急遽COVID-19のため、中止となり、オンライン会議に切り替えられた。そのため、発表することができなかった。ただし、採択されたものは実績として残っている。2020年2月に国際会議を開催し、6名を海外(米国、スロベニア、台湾、韓国、中国)から招聘し、8名を日本から招聘してThe Importance of Interdisciplinary Aspects of University Programs: Facing the Challenge of Global Competences for both STEM and SSHMとして開催する予定であったが、COVID-19のため、開催3日前に海外からの参加者が来日できないという連絡が多数あり、急遽国際会議を次年度に開催する予定変更となった。しかし、全員から会議用のペーパーを提出してもらっていることから、予定通り海外の出版社での出版を目指すことになり、そのプロポーサルを作成した。提出する出版社はPalgrave Macmillan社である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
基本的に、2019年度は2月にこれまでの集大成としていた国際会議を開催できなかったということがあるが、それまでに行う予定であったSTEM分野の高等教育卒業生現職職業人の日米中国2200人超を対象とした調査を2018年から19年にかけて実施し、データを分析し、学会等でも発表を2019年に行い、2019年には対象軸である人文・社会系の卒業生である現職職業人の日米中国2200人超を対象とした調査を2019年11月に実施し、分析を行った。その結果は既に学会発表に申し込みをし、国際会議、国内会議で採択されて、発表予定となった。結果として、国際学会は中止となり、国内学会のひとつは紙面発表となったが、別の1つの学会はオンライン学会となり発表を行うことができた。国際会議については、開催3日前に延期となったことから、2020年に延期をしたが、論文等は既に提出してもらっており、出版計画に向けての作業も行っていることから、経費を次年度に繰り越しをせざるを得なかった点と実施が出来なかったことだけを除けば、特に問題はなく順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
2020年2月に同志社大学高等教育・学生研究センターとの共催により開催することになっていた「The Importance of Interdisciplinary Aspects of University Programs: Facing the Challenge of Global Competences for both STEM and SSHM」がCOVID-19の拡大により開催3日前に延期となった。本国際会議を11月にオンラインで開する予定に変更した。しかし、論文は既に提出してもらっていることから、予定通り出版計画は進めていく予定である。2019年後半から2020年度にかけては、世界中においてCOVID-19の拡大により、本研究でも進めてきたグローバル・コンピテンシーを獲得するための海外留学、海外研修、海外体験プログラム等頭脳循環に関するプログラムが多くの国々において中止・無期限延期になった。これらのプログラムは、主に対面式で行われてきたが、COVID-19の拡がりの中で、世界の多くの高等教育機関は、大学での授業の対面式や海外体験プログラムを実施できない状況になると予想する。代わりに多くの国々でオンライン授業が展開されている。そこで、2020年度はこれまでの対面式教育を通じて習得したグローバル・コンピテンシーや教育経験がどのようなものか、そしてオンライン教育を通じて、グローバル・コンピテンシーが獲得することができるのかについて、米国、日本、韓国、台湾の4ヵ国においてオンライン調査を実施する。結果として、2020年11月末まで4ヵ国から、3300人のデータを収集でき、現在分析をしており、2021年5月の高等教育学会、9月の日本教育社会学会で発表する予定である。
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