研究課題/領域番号 |
17H02005
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研究機関 | 独立行政法人大学入試センター |
研究代表者 |
南谷 和範 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 准教授 (90551474)
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研究分担者 |
松崎 良美 津田塾大学, 学芸学部, 助教 (00822157)
渡辺 哲也 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (10342958)
永井 伸幸 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (50369310)
楠 敬太 大阪大学, キャンパスライフ健康支援センター, 特任研究員(常勤) (70770296)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | テスト研究 / 合理的配慮 / 発達障害 / 視覚障害 |
研究実績の概要 |
研究最終年度に当たる今年度は、開発・評価サイクルの第2期後半を完了し研究成果を広報することを課題とした。これらの課題については、当初の計画とは達成形態にいくつか相違が生じたが、おおむね望まれた結果を獲得した。 本研究の成果物の中核となる「実用レベル試験閲覧アプリ」については、開発を終了し、中等教育の現場での利用・運用のための評価を進めた。フィールド調査として、現場の教員からのニーズ聞き取りを行い、その内容を踏まえて環境に即した要件を設定してシミュレーション評価を進めた。発達障害や視覚障害を有する児童・生徒が試験問題を閲覧し受験できるアプリにとどまらず、こうした児童・生徒のための試験問題の製作・校閲環境や、受験者が事前に操作方法を学習できる機能を提供できることが確認できた。この点で、本アプリは多様な障害を有する児童・生徒のための能力測定に関わるプロセスを一体的にサポートできる前例のない成果物と評価できる。 研究最終年度としての重要課題と設定した広報活動については、大学障害学生支援室主催のシンポジウム、中高特別支援学校教員向けセミナー、障害のある中高生対象講習などを通じた紹介を随時行った。さらに、昨年度開催し大きな反響を得た「入試のIT配慮シンポジウム」の内容を分析・整理した。これは、シンポジウムの内容に加えて大学入試改革が論じられる中で障害者の入試・試験はどうあるべきかを論じた記録としての役割も兼ね備え、報告書の形で発行した。 これまで研究参加者間での日程調整不調のために実施できなかった、欧米における組織化された障害受験者配慮の実施状況の調査を、本研究の成果物についての国際シンポジウムでの報告と合わせて実施した。 以上を踏まえ総合的に判断し、「おおむね順調に進展した」といえる。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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