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2021 年度 研究成果報告書

近代満洲における技術導入と社会変容:在地社会と植民社会の相互作用に着目して

研究課題

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研究課題/領域番号 17H02010
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 科学社会学・科学技術史
研究機関近畿大学

研究代表者

上田 貴子  近畿大学, 文芸学部, 教授 (00411653)

研究分担者 小都 晶子  摂南大学, 外国語学部, 講師 (00533671)
猪股 祐介  特定非営利活動法人社会理論・動態研究所, 研究部, 研究員 (20513245)
佐藤 量  立命館大学, 先端総合学術研究科, 非常勤講師 (20587753)
蘭 信三  大和大学, 社会学部, 教授 (30159503)
坂部 晶子  名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (60433372)
永井 リサ  帝京大学, 経済学部, 講師 (60615219)
西澤 泰彦  名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (80242915)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード中国東北 / 医療 / 畜産業 / 林業 / 少数民族 / 技術導入 / 人口管理 / 植民者
研究成果の概要

本研究では、中国東北地域で展開した近代化過程を分析した。中華文化圏の周縁部に位置し、少数民族文化が混在する特殊な状況下で、周辺列強による植民地化の動きも伴う特殊な状況にあった。列強の企業による近代的技術の導入が近代満洲の重要な近代化要因とされるが、地域社会も独自の近代化を進めており、本研究ではその相互作用に注目した。そこで明らかになったことは、先進的技術が必ずしも受け入れられるとは限らず、むしろ有効であったのは地域社会の知見を活かした技術であった。植民者のもたらしたものだけではなく地域社会の知見も近代化にとっては重要な要素であった。

自由記述の分野

中国史

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在の中国東北地域が、少数民族社会を基層に持ちつつ、華北型の漢人社会の植民、日本の近代植民地勢力による接収、中国国民党されには共産党による接収と度重なる植民・接収を経て形成された地域である。従来の植民地研究では列強の植民地形成だけに焦点を当ててきたが、長期にわたる視点でとらえることで、外来勢力は新たな技術をもたらすが、それだけでは適応できず、先住の地域社会の知見を取り入れ統合されるなかで新たな地域社会が形成されるという理解が得られ、近代的植民地経験もその一過程と考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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