研究課題/領域番号 |
17H02026
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
瀧端 真理子 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (70330165)
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研究分担者 |
大原 一興 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 教授 (10194268)
和田 岳 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪市立自然史博物館, 主任学芸員 (60270724)
佐藤 翔 同志社大学, 免許資格課程センター, 准教授 (90707168)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ミュージアム / 高齢者 / 博物館 / 寄附 / 互恵的関係 / 居場所 / 博物館経営論 / 資金調達 |
研究実績の概要 |
(1)英国のミュージアムにおける寄附金獲得戦略を、5機関について網羅的に調査した結果を、データとともに紀要で公表した。学会発表では、米国のミュージアムでの寄附金獲得戦略との異同を検討した。英米ともMembers制度とその上位グループにあたるドナーサークルが存在するが、Membersの階層構造は英国では米国の大規模館ほど細く分かれていないこと、遺贈は、米国型の計画的遺贈(Planned Giving)ではなく、英国では「遺言による贈与(A Gift in Your Will)」と表現され、遺言書作成のための手厚い支援が存在する。また、英国での寄附、遺贈を促進する制度として、ペイロール・ギビング(給料からの天引きによる寄附)やAcceptance in Lieu(相続税に代わる物納)が存在する。 (2)米国のミュージアムでの寄附金獲得戦略を、3機関の求人情報をもとに調査・分析した結果を、データともに紀要で公表した。求人情報8事例には共通点があり、寄附を集める際に営利企業の営業と類似の手法が取られていることが分かった。潜在的な寄附者は特定、育成、勧誘され、リピーターへの移行が目指され、そのプロセスはデータベースやソフトウェアで管理される。現在の米国型寄附金獲得戦略は、館園利用者の様々な行動履歴を管理し追跡するものである。 (3)2022年11月に、延期を余儀なくされていた海外調査を実施した。スウェーデンのヤミトリ博物館ほかで現地調査を行ったほか、ブリットマリー・ボルグストロム氏から情報提供をいただいた。 (4)医療とアートを考える勉強会「チア!ゼミ」にて、社会的処方とアート活動の講演を行った。また、世田谷パブリックシアターにて、医療従事者が医療行為と並行して、孤立・孤独問題を抱える患者に必要な支援や地域の活動を「処方」する「社会的処方」の仕組み及び日英での事例紹介を行った。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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