研究課題
課題1の「1-3寒冷渦構造の特性」、「1-4寒冷渦の微細構造」では、令和元年度に完成された寒冷渦指標に基づいて、竜巻発現時より10日前まで遡って追跡するアルゴリズムを構築した。またこのアルゴリズムを用いてMSM予報値に適用し、寒冷渦を予測追跡するシステムの運用開始準備を進めている。「1-5 再現実験・感度実験」では、特に詳細な解析が必要な事例に対応して、メソ気象モデルを用いた再現実験等により、寒冷渦の形成過程を調べる感度実験を実施した(本田、山根、山崎、院生)。課題2では、「2-2寒冷渦の新しい指標」に基づく「2-3寒冷渦追跡監視システムの構築」を実施した。新潟大学で運用中の「顕著大気現象追跡監視システム」のウェブサイトに本研究で開発した寒冷渦指標を実装し「寒冷渦(COL)マップ」として令和3年9月より運用を開始た。寒冷渦新指標は当初予定の渦位ベースから気圧面高度ベースに変更されたことにより高速処理が可能となり、準リアルタイムで実況及び予測が表示される。(本田、山崎、川瀬、院生)。課題3の「3-1 寒冷渦変動特性検証」では、課題2で提唱された寒冷渦新指標を用いて、水平解像度5kmの温暖化予測モデルの結果を活用して、21世紀末の竜巻・突風現象発現の地域性、季節性、頻度の分解能向上を図った。「3-2 疑似温暖化実験」では、疑似温暖化実験によって、温暖化時における竜巻・突風現象発現リスク評価を継続した(本田、川瀬、山根)。また本年度は、寒冷渦新指標の提唱について国際英文誌に発表し和文及び英文のプレスリリースを実施した。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (3件)
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http://naos.env.sc.niigata-u.ac.jp/~pvuser/index.php
http://naos.env.sc.niigata-u.ac.jp/~sc-env/public/index.php