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2019 年度 研究成果報告書

再閉塞抑制能と癌細胞増殖抑制能を有する消化器ステントの基盤技術創製

研究課題

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研究課題/領域番号 17H02086
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生体医工学・生体材料学
研究機関九州大学

研究代表者

田中 賢  九州大学, 先導物質化学研究所, 教授 (00322850)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード胆管ステント / 細菌付着 / バイオフィルム形成 / カバードステント
研究成果の概要

本研究では、再狭窄を抑制できる胆管ステントの設計指針を明らかにするために、生体親和性高分子で内面をコーティングしたカバードステントを作製し、胆汁からの吸着タンパク質の状態を調べた。特定の高分子で表面処理を行った胆管ステントは、タンパク質の吸着量と吸着したタンパク質の構造変化、細菌の付着が少ないことがわかった。胆汁の循環試験の結果、 コンディショニングフィルム発生、細菌凝集、胆汁成分凝集、バイオフィルム形成が抑制されることが明らかになった。これらの結果は、従来の抗菌剤や抗生物質を用いた方法とは異なり、胆管カバードステントにおける合併症である早期胆管閉塞の抑制効果につながるものである。

自由記述の分野

医療材料、医療機器

研究成果の学術的意義や社会的意義

我が国での死因第一位は悪性腫瘍であり、全体死因の約3割を占めている。本研究では、ステント治療可能な消化器系癌(約25%)に着目し、(1)消化器系ステントの再閉塞と炎症の抑制、(2)癌転移抑制による生存日数の大幅な延長を達成できる革新的な消化器系ステントの基盤技術開発のための指針を得ることを目的にしている。本研究の結果得られた成果は、胆管の塞栓による再狭窄の原因となるタンパク質の吸着・変性、細菌付着、バイオフィルム形成抑制のプロセスを制御することの重要性を示している。従来の抗菌剤や抗生物質を用いた方法とは異なり、胆管カバードステントにおける合併症である早期胆管閉塞の抑制効果につながるものである。

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公開日: 2021-02-19   更新日: 2022-01-27  

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