研究課題/領域番号 |
17H02118
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
上月 正博 東北大学, 医学系研究科, 教授 (70234698)
|
研究分担者 |
伊藤 修 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (00361072)
原田 卓 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (70292216)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 慢性腎臓病 / 腎臓リハビリテーション / 運動療法 / 透析 / 作用機序 |
研究実績の概要 |
腎障害を引き起こす食塩感受性Dahl salt-sentitive ratに対して8週間のトレッドミル運動療法を行ったところ、腎保護作用が認められた。その作用機序に、運動による腎内酸化ストレスの低下、xanthine oxidoreductase 活性の抑制、尿中20HETE排泄増加、腎内cytochrome P450 4A protein排泄増加が関与していた。 また、腎障害を引き起こす高フルクトース食下のSprague-Dawley ratに対して14週間のトレッドミル運動療法を行ったところ、腎保護作用が認められた。その作用機序に、acyl-CoA dehydrogenase、acyl-CoA oxidase, PPAR-α、PGC-1αの発現を増加させ、acetyl-CoA carboxylase、fatty acid synthaseの腎内発現を低下させる脂質代謝の改善が関与していた。 このように、運動の腎保護の作用機序には、従来指摘してきた腎内NO産生亢進に加えて、腎内酸化ストレスの低下、腎内20-HETEやcytochrome P450活性亢進、脂質代謝の改善など、様々なものがあることが初めて明らかになり、透析導入防止のための新しい治療法につながる可能性が示唆された。 一方、研究代表者は日本腎臓リハビリテーション(リハビリ)学会理事長として2019年6月に腎臓リハビリテーションガイドライン英語版を出版した。また、2020年3月に国際リハビリ医学会学術集会(米国)では腎臓リハビリの教育講演に招待された。2020年2月には研究代表者が参議院議員会館で患者と共に慢性腎臓病対策を推進する議員連盟(CKD議連)に招かれ、講演と適応疾患条件拡大に向けたアピールを行った。またこれら一連の活動は、NHK総合テレビ「ガッテン!」で紹介された。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|