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2020 年度 研究成果報告書

ヒト骨格筋の深層筋と表層筋における機能的役割の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17H02142
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 身体教育学
研究機関名古屋大学

研究代表者

秋間 広  名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (40292841)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード骨格筋 / 筋束 / 神経筋活動 / 表面筋電図 / 超音波断層装置
研究成果の概要

本研究では上腕三頭筋の筋の形が筋収縮パターンや筋活動に及ぼす影響について検討することを目的とした.13名の若年男女が肘関節角度60,90,120度において,随意肘伸展力(MVC)の50%,75%の強度で等尺性筋力発揮を行った.その結果,安静時と比較して肘関節角度60度と90度で上腕三頭筋・長頭の筋束長の有意な短縮が見られた.次に,上腕三頭筋の神経筋活動について検討した.その結果,上腕三頭筋の3筋の筋活動は力発揮とともに直線的に増加した.以上の結果から,ヒト上腕三頭筋では筋収縮に伴って著しい筋形状や筋活動変化が見られなく,これは抗重力筋である大腿四頭筋の結果とは大きく異なることが示された.

自由記述の分野

運動生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では肘を伸ばす筋肉(上腕三頭筋)の力発揮時の筋肉の形と筋活動について検討した.その結果,上腕三頭筋を構成する3つの筋肉間での力発揮時の形の変化と筋活動パターンには劇的な変化は見られなかった.これは我々がこれまで対象としてきた抗重力筋である大腿四頭筋とは異なった.この違いは上腕三頭筋と大腿四頭筋の体における役割の違いや発揮できる力の大きさの違いなどに起因していると考えている.上腕三頭筋は車椅子における最大の動力源となる筋肉でこの筋肉の特性を調べることは大変に意義あるものだと考えている.したがって,本研究は身体的に障害を持つ方々においても重要な示唆を与えるものであると考えている.

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公開日: 2022-01-27  

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