• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

ゴールデンエイジの脳の運動機能発達の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17H02143
研究機関国立研究開発法人情報通信研究機構

研究代表者

内藤 栄一  国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 研究マネージャー (10283293)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード機能分化 / 半球間抑制 / 巧緻性の発達 / internal feedback / 小脳虫部
研究実績の概要

本研究では、運動野内の機能分化や大脳-小脳間のネットワーク化に着目し、発達に伴って運動領野ネットワークがどのように成熟していくのかを脳の機能と構造の側面から包括的に明らかにすることを目的としている。これまでに、発達に伴う大脳-小脳連関の機能的および解剖学的結合の上昇や運動中の同側運動野などでみられる機能抑制機構の発達に関する知見を公表してきた。2020年度には、これらの理解をさらに深化させる知見を得た。運動野の機能分化に関しては、右手運動中の同側運動野の抑制(半球間抑制)が発達している子供ほど、右手の巧緻性が高いことを明らかにした。これは、脳が対側運動野からの経路を主要化し、同側運動野からの干渉を抑えるように発達することを示唆した。この成果は、Cerebral Cortex Communicationsに報告した。また、大脳-小脳連関に関しては、成人の小脳虫部に手の受動運動時には活動しなく、能動運動時のみに活動する領域を発見した。この領域は小学生では見られなく、中学生、成人になるにつれて出現することを突き止めた。この部位は脊髄からの入力を受けることが知られており、動物実験で運動のinternal feedbackを脊髄の運動細胞から受け取る部位と対応していたため、ヒトにおいて運動のinternal feedbackを脊髄の運動細胞から受け取る部位と想定された。この成果に関しては、現在論文を作成している。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Examination of the development and aging of brain deactivation using a unimanual motor task2021

    • 著者名/発表者名
      Morita T, Asada M and Naito E
    • 雑誌名

      Advanced Robotics

      巻: ― ページ: ―

    • DOI

      10.1080/01691864.2021.1886168

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Age dependency and lateralization in the three branches of the human superior longitudinal fasciculus2021

    • 著者名/発表者名
      Amemiya K, Naito E and Takemura H
    • 雑誌名

      Cortex

      巻: 139 ページ: 116-133

    • DOI

      10.1016/j.cortex.2021.02.027

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Grey matter expansion of social brain networks in individuals high in public self-consciousness2021

    • 著者名/発表者名
      Morita T, Asada M and Naito E
    • 雑誌名

      Brain Sciences

      巻: ― ページ: ―

    • DOI

      10.3390/brainsci11030374

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Importance of the Primary Motor Cortex in Development of Human Hand/Finger Dexterity2020

    • 著者名/発表者名
      Naito Eiichi、Morita Tomoyo、Asada Minoru
    • 雑誌名

      Cerebral Cortex Communications

      巻: 1 ページ: 1-12

    • DOI

      10.1093/texcom/tgaa085

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 運動の巧みさは脳のどこが担うのか2020

    • 著者名/発表者名
      内藤栄一、守田知代、廣瀬智士
    • 雑誌名

      Clinical Neuroscience誌 月刊臨床神経科学 特集 スポーツの神経科学

      巻: 38 ページ: 715-719

  • [雑誌論文] 運動制御の発達を支える脳機能の役割2020

    • 著者名/発表者名
      内藤栄一、守田知代
    • 雑誌名

      特集 運動技能を支える神経メカニズムの新知見 体育の科学

      巻: 70 ページ: 783-788

  • [学会発表] Negative BOLD現象の発達変化から推測する脳の抑制機構の発達と機能分化2020

    • 著者名/発表者名
      内藤栄一
    • 学会等名
      JST戦略的創造研究推進事業 (CREST) 脳領域/個体/集団間のインタラクション創発原理の解明と適用 Zoom講演
    • 招待講演
  • [学会発表] 小脳の発達変化から考察するヒトの運動機能発達2020

    • 著者名/発表者名
      内藤栄一
    • 学会等名
      JST戦略的創造研究推進事業 (CREST) 脳領域/個体/集団間のインタラクション創発原理の解明と適用 Zoom講演
    • 招待講演
  • [学会発表] 人の脳内身体表現の発達2020

    • 著者名/発表者名
      内藤栄一
    • 学会等名
      Motor Control研究会 Zoom講演
    • 招待講演
  • [学会発表] 脳内身体表現の理解と応用2020

    • 著者名/発表者名
      内藤栄一
    • 学会等名
      新化学技術推進協会 ライフサイエンス技術部会 脳科学分科会 講演会 Zoom講演
    • 招待講演
  • [学会発表] 人の脳内身体表現の理解と応用2020

    • 著者名/発表者名
      内藤栄一
    • 学会等名
      応用脳科学アカデミー&ワークショップ アドバンスコース「ブレインヘルスケアとリハビリテーション」第1回 講演会 Zoom講演
    • 招待講演
  • [図書] 連合野ハンドブック2021

    • 著者名/発表者名
      1.内藤栄一、守田知代
    • 総ページ数
      11
    • 出版者
      医学書院
    • ISBN
      978-4-260-04343-4

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi