本研究では身体障がい者スイマーの最速泳フォームを解明することを目的とした.まず片麻痺スイマーを対象とし,研究代表者らが開発した水泳の力学シミュレータSWUMを用いた最適化シミュレーションを実行した.その結果,得られた最速フォームは泳速度を0.2 m/s以上増大させることが明らかとなった.次に別の障がいの種類として,片前腕欠損スイマーについても同様の最適化シミュレーションを行い,欠損側の動作の改良により,泳速度が約7%増大することが明らかとなった.さらに検証用の人間型スイマーロボットについても性能向上が実現された.
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