今後の研究の推進方策 |
令和元年度は、習慣的運動によるインスリン感受性低下の生理的意義を明らかにすることを目的とする。MΦのインスリン受容体シグナルは、IL-4による抗炎症性M2型MΦへの分化シグナルに対して阻害作用があることが明らかにされている(Kubota, et al., Nat Commun, 9: 4863, 2018)。そのため、IL-4刺激によるPEMΦの抗炎症性サイトカインの発現誘導とインスリンの影響を検討すると共に、8週間にわたる自発性走運動を負荷したマウスと対照マウスから採取したPEMΦを用いて、インスリンによるIL-4シグナルの阻害作用が運動によって改善されるか否かを検討する予定である。
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