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2019 年度 研究成果報告書

運動による慢性炎症性疾患予防の分子機構:マクロファージ・インスリン受容体の役割

研究課題

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研究課題/領域番号 17H02160
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 スポーツ科学
研究機関杏林大学

研究代表者

木崎 節子  杏林大学, 医学部, 教授 (00322446)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードマクロファージ / Toll様受容体 / インフラマソーム / インスリン受容体 / インターロイキン-4 / M2型マクロファージ / シグナル伝達 / 運動
研究成果の概要

運動の抗炎症効果のメカニズムを明らかにするため、マクロファージのインスリン受容体シグナル伝達と炎症性応答のクロストークを解析した。その結果、1)運動は、マクロファージのTLRシグナル伝達を介した炎症性応答には影響を及ぼさない一方、インフラマソームを介した炎症性応答を促進することで、生体感染防御能を改善する効果があること、2)インスリンは、マクロファージのTLRシグナル伝達およびインフラマソームを介したいずれの炎症性応答にも大きな影響を及ぼさないこと、3)運動は、マクロファージの抗炎症性M2型フェノタイプへの分化誘導に対するインスリンの増強効果を惹起することを明らかにした。

自由記述の分野

免疫学、生化学、環境衛生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果の学術的意義は、運動には、病原性微生物に対するマクロファージの炎症性応答の反応性は高める一方、生活習慣病の予防と改善において重要な役割を果たしている抗炎症性マクロファージの分化誘導に対するインスリンの増強効果を促進する効果があることを明らかにした点にある。また、その社会的意義として、運動の生体感染防御機能改善効果と生活習慣病予防効果の科学的根拠の一端を明らかにすることで、健康増進における運動の有用性を立証した点が挙げられる。

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公開日: 2021-02-19  

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