研究課題/領域番号 |
17H02163
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
中田 由夫 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (00375461)
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研究分担者 |
井上 茂 東京医科大学, 医学部, 助教 (00349466)
田中 茂穂 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 栄養代謝研究部, 部長 (50251426)
宮地 元彦 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 身体活動研究部, 部長 (60229870)
岡 浩一朗 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (00318817)
笹井 浩行 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (60733681)
辻本 健彦 島根大学, 人間科学部, 講師 (00713299)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 身体活動質問票 / 質問紙法 / 加速度計法 / 活動量計 / 運動疫学 |
研究実績の概要 |
身体活動量調査は運動疫学研究の根幹を成す。その調査法には加速度計法、質問紙法等、いくつかの手法があり、それぞれの比較可能性を保つことが重要である。しかしながら、加速度計や質問紙の種類、条件設定等の違いにより、異なる結果が得られ、比較可能性を保つことは容易ではない。本研究では、日本の運動疫学研究をリードする研究者らでチームを組み、加速度計法および質問紙法についての標準プロトコルを作成する。そのプロトコルに基づき、ランダムサンプリング集団を対象に調査し、手法間の比較可能性を明らかにする。これらの研究成果を公開することで、今後の身体活動量調査の標準化を目指す。 平成29年度は、1)身体活動量評価のための標準プロトコルの作成に注力するとともに、2)ランダムサンプリング集団を対象とした調査研究に向けた実施計画書を作成するための協議を進めた。 1)標準プロトコルの作成:標準プロトコルは加速度計法、質問紙法ともに必要であるが、特に加速度計を用いた身体活動量評価では、種々の設定条件に留意する必要がある。Masse et al.(Med Sci Sports Exerc 2005)が指摘する設定条件は装着時間、装着時間の閾値、外れ値、代表値の算出、バウトの5条件である。これらについて研究班で協議を重ね、合意形成を図った。 2)ランダムサンプリング集団を対象とした調査研究:本調査研究の目的は、ランダムサンプリング集団を対象に、異なる質問紙間の比較可能性を検討することである。また、その一部の集団を対象に加速度計を用いた調査もおこない、加速度計の機種間差の検討、加速度計と質問紙の比較可能性の検討を進める。その実施計画書の作成に向けて、対象者、対象地域、抽出方法、評価項目等に関する協議を重ねた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成29年度に予定していた、1)身体活動量評価のための標準プロトコルの作成と、2)ランダムサンプリング集団を対象とした調査研究に向けた実施計画書の作成に向けた協議は、順調に進展している。いずれも完成には至っていないため、平成30年度の前半で完成させ、後半で調査研究を実施する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度の前半で、身体活動量評価のための標準プロトコルを完成させ、ランダムサンプリング集団を対象とした調査研究の実施計画書を作成する。その実施計画書に基づく調査研究を秋以降に実施する予定である。
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