研究実績の概要 |
本研究は、3年間の研究期間において、歩行姿勢と前向き思考の神経基盤を、行動実験と脳イメージング(fMRIやEEG) を用いて明らかにすることが目標である。 当該年度である平成30年度は、身体バイオフィードバックを用いて、姿勢の変化がもたらす認知・感情への影響を心理尺度、心理実験および脳波測定によって多面的に検討し、適切な歩行姿勢をサポートする技術の基盤となる知見を得ることを目指した。結果、歩様誘導を行うことにより、ポジティブ気分が増強し、未来予測認知課題においてもポジティブ判断が増大した。脳波においては、抑うつ気分と関連する前頭葉α波の左右差(Frontal Alpha Asymmetry, FFA)を検討した。結果、姿勢誘導によって、FFAが、抑うつ気分低減方向にシフトすることを確認した。
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