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2019 年度 研究成果報告書

膵β細胞の新生・増殖を標的とする新規糖尿病治療法を指向した細胞内脂質シグナル研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17H02175
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用健康科学
研究機関静岡県立大学

研究代表者

石川 智久  静岡県立大学, 薬学部, 教授 (10201914)

研究分担者 金子 雪子  静岡県立大学, 薬学部, 講師 (00381038)
白井 康仁  神戸大学, 農学研究科, 教授 (60263399)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード糖尿病 / β細胞 / ジアシルグリセロールキナーゼ / ジアシルグリセロール / 増殖
研究成果の概要

β細胞特異的ジアシルグリセロールキナーゼ (DGK) δ欠損マウスでは小型膵島の増加が観察されるという我々のこれまでの知見を基に、DGK δ欠損によるβ細胞量増加の機序、およびそれによる糖尿病改善の可能性を検討した。その結果、β細胞のDGKδ欠損により細胞周期関連遺伝子の発現上昇を伴ってβ細胞増殖が亢進すること、また、β細胞特異的DGK δ欠損マウスではβ細胞破壊処理による血糖上昇が部分的に回復することを示した。以上より、β細胞のDGKδ阻害により細胞増殖が亢進してβ細胞量が増加し、それにより糖尿病病態が改善することが示唆された。

自由記述の分野

薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

1型糖尿病のみならず2型糖尿病においても、膵β細胞量が減少し病態を悪化させることが知られている。しかしながら、β細胞量を回復させる治療薬は未だ存在せず、糖尿病根本治療の重要なターゲットと考えられている。本研究ではマウスでの検討により、生理活性脂質ジアシルグリセロール (DAG) の代謝酵素の一つであるDGK δのβ細胞における機能を抑制すると、β細胞の増殖が亢進してβ細胞量が増加し、血糖上昇が緩和されることを示した。すなわち、DGK δの新たな糖尿病治療薬のターゲットとしての可能性を示した。

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公開日: 2021-02-19  

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