研究課題/領域番号 |
17H02180
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
熊代 尚記 東邦大学, 医学部, 准教授 (20535207)
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研究分担者 |
弘世 貴久 東邦大学, 医学部, 教授 (40384119)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 脂肪肝 / インスリン感受性 / 肝臓体積 |
研究成果の概要 |
縦断研究でも利用可能な、肝臓への脂肪蓄積を正確に評価する方法を確立した。Dexon法のMRI画像(水画像と脂肪画像)を用いて、客観的に全肝臓体積、全肝臓脂肪体積、全肝臓の除脂肪体積を絶対定量することを可能とした。この方法を用いて横断研究のデータを解析し、肝臓の脂肪体積よりも除脂肪体積が肝インスリン感受性と有意に負の相関を認めることを見出した。この傾向は糖尿病を有する脂肪肝患者で顕著であった。現在、そのメカニズムをヒトの縦断研究とマウスの介入研究で追究しているところである。
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自由記述の分野 |
栄養、代謝、肝臓、健康科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、脂肪肝において肝インスリン感受性を保持する(脂肪との共存を実現する)ために重要な因子として、肝臓へ蓄積する脂肪ではなく、脂肪を受け止める肝臓の大きさが重要であることを初めて明らかにした、学術的に大きな意義をもつものである。今後、脂肪蓄積を減らすことが困難な高齢社会に、大きなブレークスルーをもたらす礎となる研究成果を得ることができた。
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