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2021 年度 研究成果報告書

中性子捕捉療法のための血清アルブミン高機能化による腫瘍へのホウ素デリバリー構築

研究課題

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研究課題/領域番号 17H02202
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生物分子化学
研究機関東京工業大学

研究代表者

中村 浩之  東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (30274434)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードがん治療 / 低侵襲 / ホウ素 / インテグリン / アルブミン
研究成果の概要

ホウ素薬剤 BPAと加速器中性子源による頭頸部腫瘍へのホウ素中性子捕捉療法(BNCT)が我か国て承認された。本研究では、BPA非感受性がん患者に対する BNCT適応疾患拡大の実現を目的とした。 本研究では、ヒト血清アルブミン(HSA)をホウ素キャリアとし、多くの腫瘍細胞表面に高発現しているインテグリンへのターゲティング機能をもつホウ素化アルブミンcRGD- HSA-MIDを開発した。cRGD- HSA-MIDはBPA非感受性がんであるヒト脳腫瘍U87MG細胞に対し、高い集積性を示し、U87MG脳腫瘍Xenograftモデルでは、高いBNCT抗腫瘍効果を示した。

自由記述の分野

有機化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

BNCTは、ホウ素薬剤 BPAと加速器中性子源との組み合わせによる頭頸部腫瘍への治療が2020年3月に世界に先駆けて我が国で承認された低侵襲がん治療法である。現在、承認された薬剤はBPAのみであり、BPAが適応できないがん患者も多いことから、新しいホウ素薬剤の開発がのぞまfれている。本研究で開発したcRGD-HSA-MID はBPAが取り込まれるメカニズムとは異なるのみならず、BPAに抵抗性を示す悪性脳腫瘍に有効であることから、次世代ホウ素薬剤として期待される。悪性脳腫瘍は難治性疾患の1つであり、その治療薬の社会的意義は大きいと考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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