研究課題/領域番号 |
17H02220
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基盤・社会脳科学
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研究機関 | 藤田医科大学 (2019) 名古屋大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
永井 拓 藤田医科大学, その他部局等, 教授 (10377426)
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研究分担者 |
伊藤 教道 名古屋大学, 医学部附属病院, 特任助教 (30726310)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | リン酸化シグナル / 情動 / ドーパミン |
研究成果の概要 |
本研究提案では、D2R-中型有棘神経細胞のシグナル制御機構について調べ、情動行動の基盤となる神経機序を明らかにすることを目的とした。側坐核D2R-中型有棘神経細胞のPKA/Rap1シグナルが忌避行動を促進して嫌悪学習を制御することを明らかにした。したがって、線条体の神経回路を制御において、ドーパミンはアデノシンの協働を伴うことでD1R-中型有棘神経細胞とD2R-中型有棘神経細胞の興奮性バランスをコントロールするスイッチとして機能し、情動行動を制御していると考えられる。
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自由記述の分野 |
神経精神薬理学、神経化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドーパミン濃度の増減によりD1R-中型有棘神経細胞から D2R-中型有棘神経細胞への機能シフト、あるいはその逆が誘導され、情動行動が制御されるという新たなコンセプトを提唱することができた。また本研究成果は、これまで不明であったD2R拮抗作用を有する抗精神病薬がどのように細胞内シグナル調節しているのかを示唆しており、新規創薬標的を提示することに繋がる。
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