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2020 年度 実績報告書

EUにおける難民の社会統合モデル―ドイツ・ハレ市の先進的試みの可能性と課題―

研究課題

研究課題/領域番号 17H02227
研究機関東北大学

研究代表者

佐藤 雪野  東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (40226014)

研究分担者 石川 真作  東北学院大学, 経済学部, 教授 (20298748)
寺本 成彦  東北大学, 国際文化研究科, 教授 (30252555)
大河原 知樹  東北大学, 国際文化研究科, 教授 (60374980)
藤田 恭子  東北大学, 国際文化研究科, 教授 (80241561)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード難民 / 移民 / 統合 / EU / 多文化共生 / ムスリム / ネットワーク / NPO
研究実績の概要

新型コロナウィルスの流行により、二回の研究期間の延長を余儀なくされ、ドイツからの講演者を招いての国際シンポジウムの開催の代わりに、三回のオンライン公開講演会と一回のオンライン公開ワークショップを開催した。
2020年12月5日には、日本のNGOジャパン・プラットフォームの進藤弘騎氏と坪井宏平氏に「NGOにおけるコロナ禍での人道・難民支援―ジャパン・プラットフォームの活動事例―」という演題で講演していただき、日本のNGOについて学び、ドイツとの比較を行うことができた。2021年2月20日にはハレ市議会教育部会副会長兼カスターニエン大通共同体学校教諭のメラニー・ランフト氏に「ハレ市における難民児童生徒の学校教育―教員と地方政治家を兼務しての経験から―」、27日には、ハレ市移民統合専門官兼移民統合ネットワーク長のペトラ・シュノイツァー氏に「移民統合ネットワーク―有意義なのか、重荷なのか―」という演題でそれぞれ講演していただき、現地調査で得た情報を再確認すると同時に、広く日本の聴衆に移民・難民統合におけるハレの特性について情報伝達することができた。
2020年、2021年とやむを得ず断念したハレ市での定点観測現地調査は、ようやく2022年12月に実施することができた。カスターニエン大通り共同体学校やハレ市当局での情報の更新、コロナ禍やウクライナ戦争などの新たな要因がハレ市の難民移民統合に与える影響やモスクやNGOの現状も確認した。ウクライナからの避難民教員と接触できたのは大きな収穫であった。また、研究協力者の所属するハレ大学との、今後の研究協力の存続や、次のプロジェクトに向けての展望、成果の出版の見通しについても、有意義な議論をすることができた。
全体のまとめとして、2022年3月31日にオンライン公開ワークショップを開催し、このプロジェクトの研究成果を一般公開した。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (21件)

すべて 2023 2022 2021 2020 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 1件、 招待講演 5件) 図書 (2件) 学会・シンポジウム開催 (2件)

  • [国際共同研究] マルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルク(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      マルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルク
  • [雑誌論文] チェコ・ウクライナ関係に関する一考察2023

    • 著者名/発表者名
      佐藤雪野
    • 雑誌名

      ヨーロッパ研究

      巻: 17 ページ: 77-88

  • [雑誌論文] ドイツ現地調査(2018、2019 年度)に見るマイノリティの社会統合の現状と課題―ドイツ:ライプツィヒ2022

    • 著者名/発表者名
      大河原知樹、石川真作
    • 雑誌名

      国際文化研究科論集

      巻: 30 ページ: 55-64

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] シンティ・ロマと現代ヨーロッパ2021

    • 著者名/発表者名
      佐藤雪野
    • 雑誌名

      歴史地理教育

      巻: 920 ページ: 12-17

  • [雑誌論文] チェコ共和国における外国人住民の現状と難民問題2021

    • 著者名/発表者名
      佐藤雪野
    • 雑誌名

      国際文化研究科論集

      巻: 29 ページ: 87-94

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 地域は共生の舞台となりえるか―ドイツの一都市の事例―2020

    • 著者名/発表者名
      石川真作
    • 雑誌名

      都市住宅学

      巻: 110 ページ: 87-93

  • [雑誌論文] ドイツにおける職業教育の現状と課題―難民の社会統合の視点からー2020

    • 著者名/発表者名
      藤田恭子
    • 雑誌名

      国際文化研究科論集

      巻: 28 ページ: 31-42

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 既存移民による難民支援活動2023

    • 著者名/発表者名
      石川真作
    • 学会等名
      公開研究会(ワークショップ)「欧州難民危機からコロナ禍・ウクライナ紛争まで―ドイツ・ハレの難民・移民について振り返る―」
  • [学会発表] 欧州難民危機とマイノリティ―旧東ドイツ・ハレとライプツィヒ2023

    • 著者名/発表者名
      大河原知樹
    • 学会等名
      公開研究会(ワークショップ)「欧州難民危機からコロナ禍・ウクライナ紛争まで―ドイツ・ハレの難民・移民について振り返る―」
  • [学会発表] ウクライナとハレなど2023

    • 著者名/発表者名
      佐藤雪野
    • 学会等名
      公開研究会(ワークショップ)「欧州難民危機からコロナ禍・ウクライナ紛争まで―ドイツ・ハレの難民・移民について振り返る―」
  • [学会発表] 2017年度独仏現地調査に見る難民の社会統合の現状と課題、そしてその後―フランス、エックス・アン・プロヴァンスに所在する NGO―2023

    • 著者名/発表者名
      寺本成彦
    • 学会等名
      公開研究会(ワークショップ)「欧州難民危機からコロナ禍・ウクライナ紛争まで―ドイツ・ハレの難民・移民について振り返る―」
  • [学会発表] 学校教育機関の可能性と課題―中等教育機関を中心に―2023

    • 著者名/発表者名
      藤田恭子
    • 学会等名
      公開研究会(ワークショップ)「欧州難民危機からコロナ禍・ウクライナ紛争まで―ドイツ・ハレの難民・移民について振り返る―」
  • [学会発表] ウクライナ移民・難民とチェコ2022

    • 著者名/発表者名
      佐藤雪野
    • 学会等名
      欧州学フォーラム2022
    • 招待講演
  • [学会発表] 多文化社会と災害―日本と中欧の事例―(Multicultural Society and Disasters - Introducing Cases from Japan and Central Europe)2021

    • 著者名/発表者名
      佐藤雪野
    • 学会等名
      市民向け公開シンポジウム:大震災と復興の行方
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] チェコの移民・難民政策―2015年欧州難民危機以後の状況―2021

    • 著者名/発表者名
      佐藤雪野
    • 学会等名
      欧州学フォーラム2021
    • 招待講演
  • [学会発表] 旧東ドイツ地域における移民・難民統合政策―ザクセン=アンハルト州ハレの事例を中心に―2021

    • 著者名/発表者名
      佐藤雪野
    • 学会等名
      欧州学フォーラム2021
    • 招待講演
  • [学会発表] ドイツにおけるトルコ移民との比較2020

    • 著者名/発表者名
      石川真作
    • 学会等名
      公開セミナー「日本に暮らすムスリムを取り巻く諸問題―職場・学校・地域から」
    • 招待講演
  • [図書] 中欧・東欧文化事典2021

    • 著者名/発表者名
      中欧・東欧文化事典編集委員会(佐藤雪野分担執筆)
    • 総ページ数
      866
    • 出版者
      丸善出版
    • ISBN
      978-4-621-30616-1
  • [図書] ドイツ文化事典2020

    • 著者名/発表者名
      石田勇次他編(藤田恭子分担執筆)
    • 総ページ数
      744
    • 出版者
      丸善出版
    • ISBN
      978-4-621-30564-5
  • [学会・シンポジウム開催] メラニー・ランフト氏講演会2021

  • [学会・シンポジウム開催] ペトラ・シュノイツァー氏講演会2021

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公開日: 2023-12-25  

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